1つのドメインに1つのWPを作成する場合の「メイン・サブディレクトリ」についてご説明致します。
「1つのドメイン内」に「1つのWordPress」のみをインストールし、そのWordPressのみを運営していく場合には、インストール場所について、あまり事前に考えておくべき事柄は多くないと思います。
ただし、どの場所にインストールするかによって、「ドメイン内のpublic_htmlフォルダの管理」や「NET上に表示されるURL」が異なってきます。
このため、この記事では、以下の事項のご説明により、「WordPressの設置場所」「設置した場所によるURL表示の違い」「それぞれの特色」等をご紹介いたします。
Ⅰ:インストール場所
「1つのWordPress」を「1つのドメイン」にインストールする場合には、インストールすぶ場所としては、基本的に以下の場所が考えられると思います。
- 「ルートディレクトリ」※1,2 にインストールする。
- 「サブディレクトリ」※3 にインストールする。
※1:ファイル構造は、ツリー構造(階層型)をとっています。ルートとは、このツリー構造の根幹となる「幹」と考えて下さい。 ※2:ディレクトリとは、「ハードディスクなどの記録メディア上のファイルの保存場所」を言います。(フォルダ≒ディレクトリと考えて下さい。) ※3:サブとは、ルートに対する「枝」と考えて下さい。 |
Ⅱ:ルートディレクトリにインストールする場合
ルートディレクトリにインストールした場合の以下の事項をご紹介致します。
- WordPressのインストール場所
- サーバーでのインストール方法
- Net上に表示されるアドレス
- サブディレクトリと比較した場合の特徴
Ⅱ-1:インストール場所
ルートディレクトリにインストールする場合には、WordPressが「ドメイン直下(「/ドメイン/ public_html 」)」に作成されます。
Ⅱ-2:エックスサーバーでのインストール方法
下記図のように「インストールURL」設定で、ドメインのみ選択し、サブディレクトリ記載欄は「空欄」にしておきます。
Ⅱ-3:アドレス
ルートディレクトリにインストールされたWordPressのアドレス表示は、当然のごとく、「http://ドメイン/ ~」となります。
Ⅱ-4:特徴
・ドメインの「public_html」フォルダに「WordPressのファイルやフォルダ」が作成されるために、「public_html」フォルダにWordPress以外のファイルやフォルダが入っている場合には、「WordPressのファイル、フォルダ」と「その他のファイル、フォルダ」が混在し、両者の区分が一見しただけではわかりずらくなります。このためご自身でしっかりと区分管理を行う必要が出てきます。
・将来的に同じドメインにWordPressを作成する場合には、後から作成するWordPressは、サブディレクトリに作成することが必要となります。
Ⅲ:サブディレクトリにインストールする場合
サブディレクトリとして「WordPress」というディレクトリを作成すると仮定して、メインディレクトリと同様の事項をご説明いたします。
Ⅲ-1:インストール場所
・ドメイン直下の「/ドメイン/ public_html 」には、「WordPress」というフォルダが作成されます。
・「WordPressのファイルやフォルダ」自体は、下記のように「/ドメイン/ public_html / WordPress 」に生成されます。
Ⅲ-2:エックスサーバーでのインストール方法
下記図のように「インストールURL」設定で、ドメインを選択した後、サブディレクトリ記載欄に「WordPress」と記載します。
Ⅲ-3:アドレス
1:アドレス表示
サブディレクトリにインストールされたWordPressのアドレス表示は、「http://ドメイン/ WordPress / ~」となります。
2:アドレス表示の変更
WordPressでは、メインディレクトリに「他のWordPress」や「HPのHTMLファイル」などの「メインディレクトリ型で表示しているアドレス」がない場合には、アドレス表示から「WordPress」というサブディレクトリを除いて表示することが簡単にできます。
3:変更方法
WordPress管理画面で「設定」メニュ→「一般」の中「サイトアドレス(URL)」から「WordPress」という「サブディレクトリ表示」を削除します。 詳細はこちら⇒ |
Ⅲ-4:特徴
・ドメインの「public_html」フォルダに「サブディレクトリのフォルダ」が作成され、そのフォルダに「WordPressのフォルダやファイル」が格納されます。
このため、「public_html」フォルダにWordPress以外のファイルやフォルダが入っている場合であっても、「それらのフォルダやファイル」と「WordPressのフォルダやファイル」が混在することは有りません。
・将来的に同じドメインにWordPressを作成する場合やHTML形式のHPを作成することが可能です。
Ⅳ:WordPressのインストール場所についての考察
多くのサイトで、WordPressをサブディレクトリで作成されていることを見かけます。また、サーバーのWordPressインストール方法をみても、サブディレクトリに作成するような方法が掲載されています。
これは、ドメイン内に既にHTML形式のホームページが作成されているため、必然的にWordPressはサブディレクトリで作成しなければならないことも大きな理由の1つではないかと思います。
検索エンジンでの評価的(SEO)には、どの方法が良いかは正直わからないです。
ただし、そもそもドメインに他のサイトが存在しないならば、サイトどうしの相関関係は存在しないために、この点についてあまり気を遣う必要はないのではないかと思います。