「現金売上取引」を『「現金出納帳」に入力する方法』及び「入力後における確認方法」等を、下記項目に従って、ご紹介させて頂きます。

 

 

なお、ここでの内容を理解して頂くためには、

  • 現金売上帳」の適切な作成
  • 「現金売上取引」の「内容」に対する理解

が必要となります。

もし、上記2点につきましてよくわからないという場合には、

  • 前者につきましては ⇒コチラ
  • 後者つきましては、 ⇒コチラ を先にご覧ください。

 

 

Ⅰ:「現金出納帳」への入力方法

1、会計ソフトの「現金出納帳」画面へのアクセス

会計ソフトの「現金出納帳」画面へアクセスします。

弥生会計の「現金出納帳」画面へのアクセス方法は、⇒コチラをご覧ください。

 

2、入力基書類及び入力単位

1)入力基書類

「現金出納帳」への入力は、

月単位で作成された「現金売上帳」を入力基書類として入力を行います。

 

売上をカテゴリー別に分類して入力する場合

売上をカテゴリー別に分類して入力する場合には、その前提として「現金売上帳」もカテゴリー別複数作成されています。

このような場合には、

それぞれの「カテゴリー別の現金売上帳」を入力基書類として、「現金出納帳」に入力します。

この場合には、「現金出納帳」への入力は、カテゴリー数に応じて、複数回となります。

 

2)入力単位

「現金出納帳」への入力は、

現金売上帳」からの入力であるために、月次単位月1回)で入力することができます。

「現金売上帳」には、「日次の現金売上高」も記載されていますので、「現金出納帳」への入力につき「日次単位」で入力することもできます。

また、日次から月次までの任意の単位」(例:5日単位、1週間単位、10日単位等)で入力することもできます。

 

3、「現金出納帳」への入力

「現金出納帳」への入力事項は、以下1)~5)までのものとなります。

 なお、下記におきましては、月次単位の入力を前提としております。

1)日付の入力

「現金出納帳」の日付は、「各月の月末日」を入力します。

 

2)「相手勘定科目」の選択入力

  • 現金入金の理由は、「売上計上されたことによるもの」であるため、
  • 相手勘定科目には、「売上高」を選択入力します。

『現金出納帳の「相手勘定科目」』には、「現金の入金・出金理由となった事象」を入力することが必要となります。

「現金売上取引」で、「現金」を受け取ることとなった理由は、

  • 商品等の販売」「サービスの提供」を行ったことにより、「売上が計上」されたことによるもです。

このため『現金出納帳の「相手勘定科目」』には「売上高」という勘定科目を入力します。

 

3)相手補助科目の選択入力

売上高」という勘定科目に対する内訳項目として、掛売上と区別するために「現金売上」という補助科目を設定します。

「現金売上取引」と「掛売上取引」では、「入力基書類」が異なることから、「現金売上」であるか「掛売上であるか」につきましては、区分しておくことは意義があることと考えます。

上記区分を行うことで、会計帳簿に適切に入力がなされているか否かの確認を行う場合の確認作業等の効率化を図ることができます。

仕訳の入力前提事項

上記の入力を行う前提として、「売上高」に対して「現金売上」という補助科目登録がなされていることが前提となります。

弥生会計における「補助科目の設定方法」につきましては、⇒コチラをご覧ください。

 

4)摘要欄

摘要欄には、後日、「入力基書類」との照合を効率的に行うことができるように、

「●月現金売上帳」から入力』というように記載しておくことをお勧め致します。

例示

  • 「4月現金売上帳」から入力した場合 ⇒「4月現金売上帳」から入力

 

5)収入金額欄

現金売上帳」の「当月の現金売上高金額」を入力します。

 

6)「現金売上帳」への「入力済み」記入

「現金売上帳」から「現金出納帳」への入力漏れ二重入力を防止するために、

「現金出納帳」への入力が完了したものにつきましては、「現金売上帳」に「入力済み」の記入を行います。

 

 

Ⅱ:「現金出納帳」への入力例示

以下では「例示に示す現金売上取引」を用いて、「現金出納帳」への具体的な入力をご紹介させて頂きます。

 

1、例示

5月の「現金売上帳」が以下のものであった。

現金売上取引の現金出納帳への入力(例示)

 

2、月次単位の入力例示

月次単位(月1回)で「現金出納帳」へ入力する場合は、以下のようになります。

現金売上取引の現金出納帳への入力(月次入力)

入力事項

①日付    :月末日での入力(0531
②相手勘定科目:売上高
③相手補助科目:現金売上
④摘要    :「5月現金売上帳」から入力
⑤収入金額  :797,750

 

「現金売上帳」への「入力済み」の記入

上記①~⑤の入力が完了した時点で、「5月現金売上帳」に「入力済み」の手記入を行います。

現金売上取引の現金出納帳への入力(入力済みの記入)

 

参考:10日単位での入力

10日単位で「現金出納帳」へ入力する場合は、以下のようになります。

現金売上取引の現金出納帳への入力(10日単位入力)

入力事項

  • 31日分は、「最終入力単位」に含めて5月に計上します。
  • 日付は、「各集計単位の末日」を入力します。
  • 摘要には、「集計単位」を入力しておきます。
  • 「現金売上帳」への「入力済み」記入は、各集計額の横に記入します。

 

参考:日次単位での入力

日次単位で「現金出納帳」へ入力する場合は、以下のようになります。

現金売上取引の現金出納帳への入力(日次入力)

 

入力事項

  • 「現金出納帳」に日次単位で入力します。(入力行数は31行となります。)
  • 「現金売上帳」への「入力済み」記入は、日次金額の横にを記入します。

 

 

Ⅲ:「現金出納帳」への入力後確認

「現金売上帳」から「現金出納帳」に入力する場合に、

  • 入力漏れがある場合には、売上の過少計上となり、税務調査等で指摘を受けた場合には、ペナルティが課せられます。
  • 他方、二重計上してしまった場合には、売上の過大計上となり、本来支払う必要のない法人税、消費税等を支払うことになります。

このため、「現金売上帳」から「現金出納帳」に入力を行った場合には、入力漏れがないか二重計上がないかを確認することが必須となります。

従いまして、「現金売上帳」から「現金出納帳」への入力が完了した時点において、以下の確認を行うことにより、適切に入力がなされていることをご確認頂きますようお願い致します。

 

1、すべての「現金売上帳」が「現金出納帳」に入力されていることの確認

「現金売上帳」がすべて「現金出納帳」に入力されていることを確認するため、

すべての「現金売上帳」に「入力済み」の記入がなされていることを確認します。

 

2、「現金売上帳」と「現金出納帳」との一致確認

現金売上帳」と「現金出納帳」との金額の一致を確認して下さい。

現金売上取引の現金出納帳への入力(現金売上帳と現金出納帳との確認)

 

3、「現金出納帳」と「現金の実際残高」との確認

「現金出納帳へ入力すべき項目」が適切に入力なされている場合には、「現金出納帳の現金残高」と「実際の現金有高」とが一致することになります。

このため、「現金売上取引」の入力が完了した場合には、

  • 現金出納帳」の現金残高
  • 実際の現金有高

とが一致していることを確認することが必要となります。

 

Point ! 『「現金出納帳」の現金残高』と「現金有高」の一致確認

本来、「現金売上取引」の現金出納帳への入力は、日々行われることが前提となっています。また、「現金購買取引」「掛売上等における現金回収取引」等の現金出納帳への入力につきましても日々行われることが前提となっています。

  • ただし、「現金売上取引」は、入力の簡略化を図るため、月次単位で入力する場合があり、
  • また「現金購買取引」や「掛売上等における現金回収取引」等につきましても、本業が忙しい等により、現金出納帳への入力不定期的となる場合には、

「現金出納帳の現金残高」と「実際の現金有高」との一致確認不定期的となります。

このような場合には、確認日までの「すべての現金の入金・出金を伴う取引」を現金出納帳へ入力し、その上で「現金出納帳確認日における現金残高」と「確認日時点実際現金有高」との一致確認を行います

掛売上取引(現金代金回収)確認(現金出納帳と現金残高の確認)

 

 

税理士事務所・会計事務所からのPOINT

「現金売上取引」の「現金出納帳」への入力につきましては、難しい入力ではないと思います。

ここでのPOINTは、やはり「現金売上帳」から「現金出納帳」への入力単位の決定だと思います。

上記Ⅱの例示でもご紹介いたしましたが、

月次単位の入力では、月間の現金売上取引を「1行の入力」により行うことができます。

月次単位での入力は、「現金出納帳」の現金残高が、「実際の現金有高」と月次でしか一致しないため、「現金管理」という面から不利益がありますが、

「現金売上取引」の会計帳簿への入力作業・確認作業は、最も効率的に行うことができます。また、入力ミスの発生可能性も、各段に低くなると考えます。

上記の月次単位での入力の不利益面及び効率性を理解し、ご自身の会社に適した入力単位を選択して頂きますよう、お願い致します。