ここでは、「標準報酬月額の定時決定」の際に、会社から保険者に届け出る「被保険者報酬月額算定基礎届」の書き方を、以下の事項に従い、ご紹介させて頂きます。
なお、ここでご紹介させて頂きます書き方は、『パート従業員(短時間就労者)に係る「被保険者報酬月額算定基礎届」』の書き方となります。

 

 

 

パート従業員(短時間就労者)の定義

ここでご紹介させて頂く「パート従業員(短時間就労者)」とは、以下の従業員をいいます。

アクセント丸(小:背景透明) 「その会社でフルタイムの基幹的な働き方をしている労働者(正社員等)」よりも労働時間少ないが、

アクセント丸(小:背景透明) 「1週間の所定労働時間および1か月の所定労働日数」が同じ事業所で同様の業務に従事している「正社員4分の3以上」であるために、社会保険加入している

アクセント丸(小:背景透明) 「パートタイマー」「アルバイト」「嘱託」「契約社員」「臨時社員」「準社員」などの従業員のことを指します。

 

 

Ⅰ:「支払基礎日数」が「いずれの月も17日以上ある」場合

1、「被保険者報酬月額算定基礎届」の書き方

「4月支払報酬」「5月支払報酬」「6月支払報酬」に対する「報酬支払基礎日数」がいずれも「17日以上ある場合には、以下のStepに従って「被保険者報酬月額算定基礎届」に必要事項を記入します。

 

Point !: この場合の記入方法

この場合における「被保険者報酬月額算定基礎届」の書き方は、「正社員の被保険者報酬算定基礎届」と同様の記載方法となります。

 

見出4 Step1 :「報酬支払基礎日数」の記入                    

「それぞれの月の報酬支払基礎日数」欄には、以下のようにパート従業員の「雇用形態」に応じた「報酬支払基礎日数」を記入します。

アクセント丸(小:背景透明)完全月給制」の場合や「月給日給制で欠勤等による給与支給控除がなされなかった」場合は、
⇒その月に支払われた報酬の計算対象となった暦日」が「支払基礎日数」となります。

アクセント丸(小:背景透明)月給日給制で、その月に欠勤等により給与支給額の減額がなされた」場合は、
計算対象期間における所定労働日数」から「欠勤日数」を「差し引いた日数」が「支払基礎日数」となります。

アクセント丸(小:背景透明)日給制時給制等」の場合は、「出勤日数」が「支払基礎日数」となります。

 

Point !:「月給制」の場合における「報酬支払基礎日数」のカウント

『「月給制」が採用されているパート従業員』に対して「報酬支払基礎日数」が減少する場合としては、
産休育休・病気等による休職により欠勤日があることから、「給与支給額が減額され、その結果として「報酬支払基礎日数が減少した場合が考えられます。

すなわち、
・「完全月給制」が採用されている場合や、
・「日給月給制」を採用している場合であっても、欠勤に伴う給与の減額」が行われていない場合には、
例え「欠勤」があった場合であても「報酬支払基礎日数が減少することはありません

Point !:「日給制」「時給制」等の場合における「報酬支払基礎日数」のカウント

『「日給制」「時給制」等が採用されているパート従業員』場合には、「報酬支払基礎日数」は「出勤日数」となるため、
給与計算対象期間における「出勤日数」をカウントし、「報酬支払基礎日数」とします。

 

留 意 事 項

アクセント矢印(背景透明) 「4月、5月、6月の報酬支払額」欄には、「それぞれの月に支払われた報酬」を記入しますが、
「それぞれの月の支払基礎日数」欄には、その支払報酬の計算対象期間における「支払基礎日数」を記入します。

アクセント矢印(背景透明) 「有給休暇」が取得された場合には、「有給休暇日」も「報酬支払基礎日数」に含めてカウントすることが必要となります。

アクセント矢印(背景透明) この場合の「支払基礎日数の記入」は、「支払基礎日数」が「17日以上あること」を会社が保険者に報告するために記載されるものとなります。

 

見出4 Step2 :「報酬支払額」の記入                                   

「それぞれの月の報酬支払額」欄には、「4月、5月、6月に支払われた報酬額」を記入します。

アクセント矢印(背景透明)「通貨」欄及び「現物」欄には、

「金銭による報酬額」「現物による報酬額」を、それぞれ区分して記入します。

アクセント矢印(背景透明)「合計」欄には、

「金銭による報酬」と「現物による報酬」の「合計額」を記入します。

 

留 意 事 項

アクセント矢印(背景透明) 「報酬支払額」の記入にあたっては、「4月、5月、6月に支払われた報酬額」を記入します。
(給与計算対象期間が4月、5月、6月のものではない点にご留意下さい。)

アクセント矢印(背景透明) 「報酬の支払額」の記入にあたっては、『社会保険において「報酬となる給与の範囲」』を十分ご確認下さい。
なお、この点につきましては、『定時決定における「報酬月額」の算定方法Ⅱ:「4・5・6月の支払額」に含める「報酬の範囲」』でご紹介させて頂いておりますので、必要がある場合には、当該ページを御覧下さい。

アクセント矢印(背景透明) 現物支給のうち、
・「食事等の提供」「社宅等の貸与」がある場合には、厚生労働省が公表する「全国現物給与価額一覧表」に基づいて金銭評価することが必要となります。

・また、「1ヶ月を超える期間定期券等の現物支給」がある場合には、「1 ヵ月あたりの額」を算出して各月の報酬」に含めることが必要となります。

 

見出4 Step3 :「総計金額」及び「報酬月額」の記入           

「総計」欄に、

「4月、5月、6月の報酬支払額」の「合計金額」を記入します。

また、「平均額」欄に

上記の「合計金額」を「3ヶ月」で「除した金額」を記入します。

なお、この「平均額」が「報酬月額」となります。

 

見出4 Step4 :「備考」欄への記入                         

従業員が「パート従業員(短時間就労者)」である場合には、

備考の『 7 パート に、「  」を記入します。

 

 

2、例示による解説

例 示 1 ( 金銭給付のみの場合 & 日給月給制の場合 )

アクセント三角(小:背景透明) 設 例 

【給与計算対象期間 と 給与支払日】

・給与計算対象期間は、「21日 ~ 翌月20日」  ・給与支払日は、「翌月の末日」の場合

【報酬の支払状況 ( 日給月給制 )】

4月30日支払額: 基本給:130,000円、通勤費:8,000円、残業代:5,000円 ⇒ 合計支払額:143,000
5月31日支払額: 基本給:130,000円、通勤費:8,000円、残業代:2,000円、支給控除額▲5,000円 ⇒ 合計支払額:135,000
6月30日支払額: 基本給:130,000円、通勤費:8,000円、残業代:4,000円 ⇒ 合計支払額:142,000

【勤怠状況】

・4月30日支払分⇒3月21日~4月20日(暦日数:31日、欠勤:0日、有給:0日)
・5月31日支払分⇒4月21日~5月20日(暦日数:30日、欠勤:1日、有給:0日、所定労働日数:22日
・6月30日支払分⇒5月21日~6月20日(暦日数:31日、欠勤:0日、有給:1日

 

アクセント三角(小:背景透明)「被保険者報酬月額算定基礎届」の記載

【支払基礎日数】

・4月30日支払分 ⇒ 暦日数:31
・5月31日支払分 ⇒ 所定労働日数:22日 - 欠勤日数:1日 = 21
・6月30日支払分 ⇒ 暦日数:31日(有給休暇日含む

【報酬の支払額 】

・4月30日支払額:143,000円 ・5月31日支払額:135,000円 ・6月30日支払額:142,000

 

報酬月額算定基礎届(パート)の例示1

 

例 示 2 ( 現物給付がある場合 & 日給制の場合 )

アクセント三角(小:背景透明) 設 例 

【給与計算対象期間 と 給与支払日】

・給与計算対象期間は、「1日 ~ 月末日」  ・給与支払日は、「翌月の10日」の場合

【報酬の支払状況 ( 日給制 ) 勤務先:東京

4月10日支払額: 
金銭)基本給:154,000円、残業代:7,000円 ⇒合計:161,000
現物3ヶ月通勤定期券:24,000円(4月に給付)、昼食提供:20日(自己負担:1食200円)

5月10日支払額: 
金銭)基本給:140,000円、残業代:5,000円 ⇒合計:145,000
現物)3ヶ月通勤定期券:24,000円(4月に給付)、昼食提供:18日(自己負担:1食200円)

6月10日支払額: 
金銭)基本給:154,000円、残業代:2,000円 ⇒合計:156,000
現物)3ヶ月通勤定期券:24,000円(4月に給付)、昼食提供:16日(自己負担:1食200円)

【勤怠状況】

・4月10日支払分⇒3月1日~3月31日(出勤日数:22日、有給:0日)
・5月10日支払分⇒4月1日~4月30日(出勤日数:20日、有給:0日)
・6月10日支払分⇒5月1日~5月31日(出勤日数:21日、その他有給消化:1日

 

アクセント三角(小:背景透明)「被保険者報酬月額算定基礎届」の記載

【支払基礎日数】

・4月30日支払分 ⇒ 出勤日数:22
・5月31日支払分 ⇒ 出勤日数:20
・6月30日支払分 ⇒ 出勤日数:21日 +  有給休暇日:1日 = 22

【現物支給の金額 】

①1ヶ月あたりの定期券の評価額: 24,000円 ÷ 3ヶ月 = 8,000

②昼食代金
・東京の昼食代金評価額:250円 (H31年4月評価)
・従業員の昼食代負担額:200円
⇒従業員の負担額200円 > 昼食代金評価額の2/3(250円×2/3=167円)のため、昼食提供に係る現物給付評価額は、「0円」となります。

現物給与価額一覧表2

【報酬の支払額 】

・4月10日支払額:金銭161,000円 現物8,000円 ⇒ 合計169,000
・5月10日支払額:金銭145,000円 現物8,000円 ⇒ 合計153,000円 
・6月10日支払額:金銭156,000円 現物8,000円 ⇒ 合計164,000

 

報酬月額算定基礎届(パート)の例示2

 

 

 

Ⅱ:「支払基礎日数」が「17日以上の月」が1ヶ月以上ある場合

1、「被保険者報酬月額算定基礎届」の書き方

・「4月支払報酬」「5月支払報酬」「6月支払報酬」に対する「報酬支払基礎日数」が「17日未満の月」があるが、
・「4月支払報酬」「5月支払報酬」「6月支払報酬」に対する「報酬支払基礎日数」が「17日以上の月」が1ヶ月以上ある場合には、以下のStepに従って「被保険者報酬月額算定基礎届」に必要事項を記入します。

 

見出4 Step1 :「報酬支払基礎日数」の記入                    

「それぞれの月の報酬支払基礎日数」欄への記入につきましては、

「 上 記 Ⅰ と 同 様 」の記入となります。

 

留 意 事 項

「報酬支払基礎日数」が「17日未満」である月は、「その月の報酬支払額」は「報酬月額」の計算から除外されます。
このため、「17日未満の月」の「報酬支払基礎日数」の記入を行う場合には、特に慎重に「報酬支払基礎日数のカウントを行うことが必要となります。

 

見出4 Step2 :「報酬支払額」の記入                       

「それぞれの月の報酬支払額」欄には、「4月、5月、6月に支払われた報酬額」を記入します。

アクセント矢印(背景透明)「通貨」欄及び「現物」欄には、

「金銭による報酬額」「現物による報酬額」を、それぞれ区分して記入します。

アクセント矢印(背景透明)「合計」欄には、

アクセント丸(小:背景透明)「報酬支払基礎日数が15日以上の月」は、
 「金銭による報酬」と「現物による報酬」の「合計額」を記入し、

アクセント丸(小:背景透明)「報酬支払基礎日数が15日未満となる月」は、
 「  (バー)」を記入します。

 

Point ! 「合計」欄の記入につきまして

「合計」欄へは、その月の「報酬支払基礎日数」が「17日未満」であっても「15日以上」ある場合には、「合計金額を記入します

 この記載は、「正社員の被保険者報酬月額算定基礎届」の記載と異なります

 

留 意 事 項

アクセント矢印(背景透明) 「通貨」欄及び「現物」欄への記入
「報酬支払基礎日数」が「15日以上の月」及び「15日未満の月」のいずれの場合であっても、
報酬の支払がある場合には、保険者に「支払った報酬額」を報告するために「通貨」欄と「現物」欄に記入します。

アクセント矢印(背景透明) 「合計」欄への記入
・パート従業員につきましては、「支払基礎日数の下限要件」が「15日」となります。(下記Ⅲ以降を参照)
・このため、「支払基礎日数が15日以上ある」場合には、「合計」欄には「各月の報酬合計額」を記入します。
・他方「15日未満の月」につきましては、『「パート従業員の支払基礎日数要件」を充たさない月』であることから、合計額には「 」を記入します。

 

見出4 Step3 :「総計金額」及び「報酬月額」の記入                

「報酬支払基礎日数が 17日未満 の月」 が 「1ヶ月」 ある場合

「総計」欄に、

「4月、5月、6月の報酬支払額」のうち、『「報酬支払基礎日数」が「17日以上ある月」』の「報酬支払額の合計額」を記入します。

また、「平均額」欄に

上記の「合計金額」を「2ヶ月」で「除した金額」を記入します。

なお、この「平均額」が「報酬月額」となります。

 

Point ! 「総計」欄、「平均額」欄の記入につきまして

『「総計」欄で「集計する金額」』及び『平均額」欄で「平均する金額」』につきましては、
『「支払基礎日数」が「17日以上ある月」』のみが対象となります。

 

「報酬支払基礎日数が 17日未満 の月」 が 「2ヶ月」 ある場合

「総計」欄に、

「4月、5月、6月の報酬支払額」のうち、『「報酬支払基礎日数」が「17日以上ある月」』の「報酬支払額」を記入します。

また、「平均額」欄に

「4月、5月、6月の報酬支払額」のうち、『「報酬支払基礎日数」が「17日以上ある月」』の「報酬支払額」を記入します。

なお、この「報酬支払額」が「報酬月額」となります。

 

Point ! 「総計」欄、「平均額」欄の記入につきまして

『「総計」欄で「集計する金額」』及び『平均額」欄で「平均する金額」』につきましては、
『「支払基礎日数」が「17日以上ある月」』のみが対象となります。

 

留 意 事 項

パート従業員につきましては、「支払基礎日数の下限要件」が「15日」となりますが、(下記Ⅲ以降を参照)
17日以上ある月が1ヶ月でもある場合には、『「総計」欄で「集計する金額」』及び『「平均額」欄で「平均する金額」』は、『「支払基礎日数」が「17日以上ある月」』だけを対象として計算します

 

見出4 Step4 :「備考」欄への記入                         

従業員が「パート従業員(短時間就労者)」である場合には、

備考の『 7 パートに、「  」を記入します。

 

 

2、例示による解説

例 示 1 ( 「17日未満の月」が1ヶ月ある場合 )

アクセント三角(小:背景透明) 設 例 

【給与計算対象期間 と 給与支払日】

・給与計算対象期間は、「1日 ~ 月末日」  ・給与支払日は、「翌月の10日」の場合

【報酬の支払状況 ( 日給月給制 )】

4月10日支払額: 基本給:130,000円、通勤費:8,000円、残業代:5,000円 ⇒ 合計支払額:143,000
5月10日支払額: 基本給:130,000円、通勤費:8,000円、残業代:2,000円、支給控除額▲35,000円 ⇒ 合計支払額:105,000
6月10日支払額: 基本給:130,000円、通勤費:8,000円、残業代:4,000円、支給控除額▲10,000円 ⇒ 合計支払額:132,000

【勤怠状況】

・4月10日支払分⇒3月1日~3月31日(暦日数:31日、欠勤:0日、有給:0日)
・5月10日支払分⇒4月1日~4月30日(暦日数:30日、欠勤:5日、有給:0日、所定労働日数:21日
・6月10日支払分⇒5月1日~5月31日(暦日数:30日、欠勤:2日、有給:1日、所定労働日数:22日)

 

アクセント三角(小:背景透明)「被保険者報酬月額算定基礎届」の記載

【支払基礎日数】

・4月10日支払分 ⇒ 暦日数:31
・5月10日支払分 ⇒ 所定労働日数:21日 - 欠勤日数:5日 = 16
・6月10日支払分 ⇒ 所定労働日数:22日 - 欠勤日数:2日 = 20日(有給休暇日含む

【報酬の支払額 】

・4月10日支払額:143,000円 ・5月10日支払額:105,000円 ・6月10日支払額:132,000

 

報酬月額算定基礎届(パート)の例示3

 

例 示 2 ( 「17日未満の月」が2ヶ月ある場合 )

アクセント三角(小:背景透明) 設 例 

【給与計算対象期間 と 給与支払日】

・給与計算対象期間は、「1日 ~ 月末日」  ・給与支払日は、「翌月の10日」の場合

【報酬の支払状況 ( 日給制 )】

4月10日支払額: 基本給:130,000円、通勤費:8,000円、残業代:5,000円 ⇒ 合計支払額:143,000
5月10日支払額: 基本給:95,000円、通勤費:8,000円、残業代:2,000円 ⇒ 合計支払額:105,000
6月10日支払額: 基本給:85,000円、通勤費:8,000円、残業代:4,000円 ⇒ 合計支払額:97,000

【勤怠状況】

・4月10日支払分⇒3月1日~3月31日(出勤日数:22日、有給:0日)
・5月10日支払分⇒4月1日~4月30日(出勤日数:16日、有給:0日)
・6月10日支払分⇒5月1日~5月31日(出勤日数:13日、その他有給消化:1日

 

アクセント三角(小:背景透明)「被保険者報酬月額算定基礎届」の記載

【支払基礎日数】

・4月10日支払分 ⇒ 出勤日数:22
・5月10日支払分 ⇒ 出勤日数:16
・6月10日支払分 ⇒ 出勤日数:13日 +  有給休暇日:1日 = 14

【報酬の支払額 】

・4月10日支払額:143,000円 ・5月10日支払額:105,000円 ・6月10日支払額:97,000

 

報酬月額算定基礎届(パート)の例示4

 

 

 

Ⅲ:「支払基礎日数」が「いずれの月も15日以上17日未満である」場合

1、「被保険者報酬月額算定基礎届」の書き方

「4月支払報酬」「5月支払報酬」「6月支払報酬」に対する「報酬支払基礎日数」が『「17日以上となる月がないが、「すべての月の報酬支払基礎日数」が「15日以上ある」』場合には、以下のStepに従って「被保険者報酬月額算定基礎届」に必要事項を記入します。

 

見出4 Step1 :「報酬支払基礎日数」の記入                    

「それぞれの月の報酬支払基礎日数」欄への記入につきましては、

「 上 記 Ⅰ と 同 様 」の記入となります。

 

留 意 事 項

「報酬支払基礎日数」が「17日以上あるか否か」「15日未満であるか否か」は、「パート従業員の報酬月額」を計算する場合には重要なものとなります。
このため、「報酬支払基礎日数」の記入を行う場合には、特に慎重に「報酬支払基礎日数のカウントを行うことが必要となります。

 

見出4 Step2 :「報酬支払額」の記入                                   

「それぞれの月の報酬支払額」欄には、「4月、5月、6月に支払われた報酬額」を記入します。

アクセント矢印(背景透明)「通貨」欄及び「現物」欄には、

「金銭による報酬額」「現物による報酬額」を、それぞれ区分して記入します。

アクセント矢印(背景透明)「合計」欄には、

「金銭による報酬」と「現物による報酬」の「合計額」を記入します。

 

留 意 事 項

アクセント矢印(背景透明) 「通貨」欄及び「現物」欄への記入
「報酬支払基礎日数」が「15日以上の月」及び「15日未満の月」のいずれの場合であっても、
報酬の支払がある場合には、保険者に「支払った報酬額」を報告するために「通貨」欄と「現物」欄に記入します。

アクセント矢印(背景透明) 「合計」欄への記入
「支払基礎日数」は「すべての月15日以上ある」ため、「合計」欄には「各月の報酬合計額」を記入します。

 

見出4 Step3 :「総計金額」及び「報酬月額」の記入           

「総計」欄に、

「4月、5月、6月の報酬支払額」の「合計金額」を記入します。

また、「平均額」欄に

上記の「合計金額」を「3ヶ月」で「除した金額」を記入します。

なお、この「平均額」が「報酬月額」となります。

 

見出4 Step4 :「備考」欄への記入                         

従業員が「パート従業員(短時間就労者)」である場合には、

備考の『 7 パート に、「  」を記入します。

 

 

2、例示による解説

例 示 

アクセント三角(小:背景透明) 設 例 

【給与計算対象期間 と 給与支払日】

・給与計算対象期間は、「16日 ~ 翌月15日」  ・給与支払日は、「翌月の25日」の場合

【報酬の支払状況 ( 日給制 )】

4月25日支払額: 基本給:95,000円、通勤費:8,000円、残業代:5,000円 ⇒ 合計支払額:108,000
5月25日支払額: 基本給:95,000円、通勤費:8,000円、残業代:2,000円 ⇒ 合計支払額:105,000
6月25日支払額: 基本給:90,000円、通勤費:8,000円、残業代:4,000円 ⇒ 合計支払額:102,000

【勤怠状況】

・4月25日支払分⇒3月16日~4月15日(出勤日数:16日、有給:0日)
・5月25日支払分⇒4月16日~5月15日(出勤日数:16日、有給:0日)
・6月25日支払分⇒5月16日~6月15日(出勤日数:14日、その他有給消化:1日

 

アクセント三角(小:背景透明)「被保険者報酬月額算定基礎届」の記載

【支払基礎日数】

・4月25日支払分 ⇒ 出勤日数:16
・5月25日支払分 ⇒ 出勤日数:16
・6月25日支払分 ⇒ 出勤日数:14日 +  有給休暇日:1日 = 15

【報酬の支払額 】

・4月25日支払額:108,000円 ・5月25日支払額:105,000円 ・6月25日支払額:102,000

 

報酬月額算定基礎届(パート)の例示5

 

 

 

Ⅳ:「支払基礎日数」が「15日以上の月」が1ヶ月以上ある場合

1、「被保険者報酬月額算定基礎届」の書き方

・「4月支払報酬」「5月支払報酬」「6月支払報酬」に対する「報酬支払基礎日数」が「17日以上となる月がないが、
・「4月支払報酬」「5月支払報酬」「6月支払報酬」に対する「報酬支払基礎日数」が「15日以上の月」が1ヶ月以上ある場合には、以下のStepに従って「被保険者報酬月額算定基礎届」に必要事項を記入します。

 

見出4 Step1 :「報酬支払基礎日数」の記入                    

「それぞれの月の報酬支払基礎日数」欄への記入につきましては、

「 上 記 Ⅰ と 同 様 」の記入となります。

 

留 意 事 項

「報酬支払基礎日数」が「15日未満」である月は、「その月の報酬支払額」は「報酬月額」の計算から除外されます。
このため、「15日未満の月」の「報酬支払基礎日数」の記入を行う場合には、特に慎重に「報酬支払基礎日数のカウントを行うことが必要となります。

 

見出4 Step2 :「報酬支払額」の記入                       

「それぞれの月の報酬支払額」欄には、「4月、5月、6月に支払われた報酬額」を記入します。

アクセント矢印(背景透明)「通貨」欄及び「現物」欄には、

「金銭による報酬額」「現物による報酬額」を、それぞれ区分して記入します。

アクセント矢印(背景透明)「合計」欄には、

アクセント丸(小:背景透明)「報酬支払基礎日数が15日以上の月」は、
 「金銭による報酬」と「現物による報酬」の「合計額」を記入し、

アクセント丸(小:背景透明)「報酬支払基礎日数が15日未満となる月」は、
 「  (バー)」を記入します。

 

留 意 事 項

アクセント矢印(背景透明) 「通貨」欄及び「現物」欄への記入
「報酬支払基礎日数」が「15日以上の月」及び「15日未満の月」のいずれの場合であっても、
報酬の支払がある場合には、保険者に「支払った報酬額」を報告するために「通貨」欄と「現物」欄に記入します。

アクセント矢印(背景透明) 「合計」欄への記入
・「支払基礎日数が15日以上ある」場合には、「合計」欄には「各月の報酬合計額」を記入します。
・他方「15日未満の月」につきましては、『「パート従業員の支払基礎日数要件」を充たさない月』であることから、合計額には「 」を記入します。

 

見出4 Step3 :「総計金額」及び「報酬月額」の記入                

「報酬支払基礎日数が 15日未満 の月」 が 「1ヶ月」 ある場合

「総計」欄に、

「4月、5月、6月の報酬支払額」のうち、『「報酬支払基礎日数」が「15日以上ある月」』の「報酬支払額の合計額」を記入します。

また、「平均額」欄に

上記の「合計金額」を「2ヶ月」で「除した金額」を記入します。

なお、この「平均額」が「報酬月額」となります。

 

「報酬支払基礎日数が 15日未満 の月」 が 「2ヶ月」 ある場合

「総計」欄に、

「4月、5月、6月の報酬支払額」のうち、『「報酬支払基礎日数」が「15日以上ある月」』の「報酬支払額」を記入します。

また、「平均額」欄に

「4月、5月、6月の報酬支払額」のうち、『「報酬支払基礎日数」が「15日以上ある月」』の「報酬支払額」を記入します。

なお、この「報酬支払額」が「報酬月額」となります。

 

留 意 事 項

・パート従業員につきましては、4月、5月、6月に「支払基礎日数が17日以上となる月がない場合には、「支払基礎日数の下限要件」が「15日」となります。
・このため「15日以上ある月が1ヶ月でもある場合には、『「総計」欄で「集計する金額」』及び『「平均額」欄で「平均する金額」』は、『「支払基礎日数」が「15日以上ある月」』を対象として計算します

 

見出4 Step4 :「備考」欄への記入                         

従業員が「パート従業員(短時間就労者)」である場合には、

備考の『 7 パートに、「  」を記入します。

 

 

2、例示による解説

例 示 1 ( 「15日未満の月」が1ヶ月ある場合 )

アクセント三角(小:背景透明) 設 例 

【給与計算対象期間 と 給与支払日】

・給与計算対象期間は、「16日 ~ 翌月15日」  ・給与支払日は、「翌月の25日」の場合

【報酬の支払状況 ( 日給制 )】

4月25日支払額: 基本給:95,000円、通勤費:8,000円、残業代:5,000円 ⇒ 合計支払額:108,000
5月25日支払額: 基本給:85,000円、通勤費:8,000円、残業代:2,000円 ⇒ 合計支払額:95,000
6月25日支払額: 基本給:90,000円、通勤費:8,000円、残業代:4,000円 ⇒ 合計支払額:102,000

【勤怠状況】

・4月25日支払分⇒3月16日~4月15日(出勤日数:16日、有給:0日)
・5月25日支払分⇒4月16日~5月15日(出勤日数:14日、有給:0日)
・6月25日支払分⇒5月16日~6月15日(出勤日数:14日、その他有給消化:1日

 

アクセント三角(小:背景透明)「被保険者報酬月額算定基礎届」の記載

【支払基礎日数】

・4月25日支払分 ⇒ 出勤日数:16
・5月25日支払分 ⇒ 出勤日数:14
・6月25日支払分 ⇒ 出勤日数:14日 +  有給休暇日:1日 = 15

【報酬の支払額 】

・4月25日支払額:108,000円 ・5月25日支払額:95,000円 ・6月25日支払額:102,000

 

報酬月額算定基礎届(パート)の例示6

 

例 示 2 ( 「15日未満の月」が2ヶ月ある場合 )

アクセント三角(小:背景透明) 設 例 

【給与計算対象期間 と 給与支払日】

・給与計算対象期間は、「16日 ~ 翌月15日」  ・給与支払日は、「翌月の25日」の場合

【報酬の支払状況 ( 日給制 )】

4月25日支払額: 基本給:95,000円、通勤費:8,000円、残業代:5,000円 ⇒ 合計支払額:108,000
5月25日支払額: 基本給:85,000円、通勤費:8,000円、残業代:2,000円 ⇒ 合計支払額:95,000
6月25日支払額: 基本給:80,000円、通勤費:8,000円、残業代:4,000円 ⇒ 合計支払額:92,000

【勤怠状況】

・4月25日支払分⇒3月16日~4月15日(出勤日数:16日、有給:0日)
・5月25日支払分⇒4月16日~5月15日(出勤日数:14日、有給:0日)
・6月25日支払分⇒5月16日~6月15日(出勤日数:12日、その他有給消化:1日

 

アクセント三角(小:背景透明)「被保険者報酬月額算定基礎届」の記載

【支払基礎日数】

・4月25日支払分 ⇒ 出勤日数:16
・5月25日支払分 ⇒ 出勤日数:14
・6月25日支払分 ⇒ 出勤日数:12日 +  有給休暇日:1日 = 13

【報酬の支払額 】

・4月25日支払額:108,000円 ・5月25日支払額:95,000円 ・6月25日支払額:92,000

 

報酬月額算定基礎届(パート)の例示7

 

 

 

Ⅴ:「支払基礎日数」が「15日以上の月がない」場合

1、「被保険者報酬月額算定基礎届」の書き方

「4月支払報酬」「5月支払報酬」「6月支払報酬」に対する「報酬支払基礎日数」が「15日以上となる月がない場合には、以下のStepに従って「被保険者報酬月額算定基礎届」に必要事項を記入します。

 

見出4 Step1 :「報酬支払基礎日数」の記入                    

「それぞれの月の報酬支払基礎日数」欄への記入につきましては、

「 上 記 Ⅰ と 同 様 」の記入となります。

 

留 意 事 項

『4月、5月、6月の「報酬支払基礎日数」がすべて「15日未満」であること』を保険者報告するために、「各月の報酬支払基礎日数」の記入は必要となります

 

見出4 Step2 :「報酬支払額」の記入                       

「それぞれの月の報酬支払額」欄には、「4月、5月、6月に支払われた報酬額」を記入します。

アクセント矢印(背景透明)「通貨」欄及び「現物」欄には、

「金銭による報酬額」「現物による報酬額」を、それぞれ区分して記入します。
なお、「金銭による報酬額」「現物による報酬額」が全くない場合には、「通貨」欄「現物」欄には「」を記入します。

アクセント矢印(背景透明)「合計」欄には、

「4月、5月、6月」ともに、「  (バー)」を記入します。

 

留 意 事 項

アクセント矢印(背景透明) 「通貨」欄及び「現物」欄への記入につきましては、
「報酬支払基礎日数」がすべて「15日未満」である場合にも、保険者に「支払った報酬額」を報告するために「通貨」欄と「現物」欄に記入します。

アクセント矢印(背景透明) 他方「合計」欄への記入につきましては、「4月、5月、6月」がともに『「パート従業員の支払基礎日数要件」を充たさない月』であるため、合計額には「 」を記入します。

 

見出4 Step3 :「総計金額」及び「報酬月額」の記入                 

この場合には、

総計及び「平均額には、何も記入する必要はなく、「空欄」とします。

なお、この場合には、

  アクセント丸(小:背景透明) 社会保険の保険者が「報酬月額を算定することとなり、

  アクセント丸(小:背景透明) 結果的に、引き続き「従前の報酬月額」が「(定時決定後の報酬月額」となります。

 

見出4 Step4 :「備考」欄への記入                         

「パート」欄への記入

従業員が「パート従業員(短時間就労者)」である場合には、

備考の『 7 パートに、「  」を記入します。

 

15日未満の理由の記入

「4月、5月、6月」のすべての支払基礎日数が15日未満となったことに、特別の事由があるような場合には、その理由を保険者に報告することが必要となります。

この点、
アクセント矢印(背景透明)「支払基礎日数が15日未満となった理由」が、「産休育休休職等」である場合には、

備考の『 産休・育休・休職等に、「  」を付け、

備考の『 その他に、「その事由の開始日等」を記載します。

アクセント矢印(背景透明)「支払基礎日数が15日未満となった」ことに上記の他「その他の事由」がある場合には、

備考の『 9 その他に、「その事由その開始日等」を簡潔に記載します。

 

 

2、例示による解説

アクセント三角(小:背景透明) 設 例 

【給与計算対象期間 と 給与支払日】

・給与計算対象期間は、「16日 ~ 翌月15日」  ・給与支払日は、「翌月の25日」の場合

【報酬の支払状況 (日給制)】

4月25日支払額: 基本給:65,000円、通勤費:8,000円、残業代:0円 ⇒ 合計支払額:73,000
5月25日支払額: 合計支払額:0
6月25日支払額: 合計支払額:0

【勤怠状況】

・4月25日支払分⇒3月16日~4月15日(出勤日数:10日、有給:0日)
・5月25日支払分⇒4月16日~5月15日(出勤日数:0日、有給:0日)
・6月25日支払分⇒5月16日~6月15日(出勤日数:0日、有給:0日)

 

アクセント三角(小:背景透明)「被保険者報酬月額算定基礎届」の記載

【支払基礎日数】

・4月25日支払分 ⇒ 出勤日数:10
・5月25日支払分 ⇒ 出勤日数:0
・6月25日支払分 ⇒ 出勤日数:0

【報酬の支払額 】

・4月25日支払額:73,000円 ・5月25日支払額:0円 ・6月25日支払額:0

 

報酬月額算定基礎届(パート)の例示8

 

 

 

税理士事務所・会計事務所からのPOINT

ここでは、『「パート従業員」に係る「被保険者報酬月額算定基礎届」の書き方』をご紹介させて頂いております。

当該「被保険者報酬月額算定基礎届」は、『「9月分の社会保険料」以降の「1年間の社会保険料」の計算に使用される「標準報酬」』を決定するために重要な届出となることから、この届出の記載につきましては、適切に行って頂ますようお願い致します。

 

パート従業員の「報酬月額」計算につきまして

「パート従業員」に対しては、

  • 「報酬支払基礎日数が17日以上ある月」がある場合には、
    「報酬支払基礎日数が17日以上ある月」を対象とした「報酬月額」計算が行われ、
  • 「報酬支払基礎日数がいずれの月も17日未満」である場合には、
    「報酬支払基礎日数が15日以上ある月」を対象とした「報酬月額」計算が行われる

という2段階で『「報酬月額」の計算』が行われます。

 

報酬額の集計につきまして

・4月、5月、6月に支払われた「報酬」の集計につきましては、
社会保険制度において「報酬」となる『「給与」の範囲』を十分に理解して、適切に「報酬額」を集計することが必要となります。

・また、「現物給付」がある場合には、その現物給付を適切に金銭評価して、「報酬」に含めることが必要となります。

 

「報酬支払基礎日数」のカウントにつきまして

『パート従業員の「報酬月額」を計算する』場合には、
「報酬支払算定基礎日数」が「17日以上あるかないか」「15日以上あるかないか」が大変重要となります。

このため、「報酬支払算定基礎日数」につきましては、慎重にカウントして頂きますようお願い致します。