ここでは、弊会計事務所が配布させて頂いております『 Excel「勤怠管理簿」』における、『「設定」シートへの入力項目の内容 』及び『「設定」シートへの入力を行うことによりなされる「自動転記・自動計算の内容」』につき、以下の項目に従い、ご紹介させて頂きます。
▶ なお、当該ページは『 Excel「勤怠管理簿」の配布 』というページを補完するものとなります。
▶ 「設定」シートへの入力項目
「設定」シートへは、以下の事項の入力が必要となります。
① 勤怠管理を行う従業員等の「氏名」の入力 ② 「所定労働時間(所定始業時刻・所定終業時刻、所定休憩時間)」の入力 ③ 『「1週間単位の法定時間外労働時間」の計算 』に必要となる情報の入力
④ 「給与計算対象期間(勤怠時間の集計対象期間)の日数」の選択入力 ⑤ 「翌月の初日」が「法定休日」に該当するかどうかの選択入力 ⑥ 「勤怠管理簿」シートの「出勤/欠勤」欄、「始業時刻」欄、「終業時刻」欄、「法定休日等」欄へ項目を追加する設定 |
以下では、それぞれにおける「入力項目の内容」及び「それにより行われる自動転記・自動計算の内容」をご紹介させて頂きます。
Ⅰ:「氏名」の入力
1、【 氏名 】箇所への入力項目
「設定」シートの【 氏名 】箇所には、
勤怠管理を行う対象となる「従業員等の 氏名 」を入力して下さい。 |
2、『【 氏名 】箇所への入力 』により行われる自動転記
◆ 『「勤怠管理簿」シートの「氏名」欄 』への自動転記 ◆
「設定」シートの【 氏名 】箇所に「入力された氏名」は、
「勤怠管理簿」シートの「氏名」欄に自動転記されます。 |
Ⅱ:「所定労働時間」の入力
1、【 所定労働時間 】箇所への入力事項 & 自動計算事項
◆ 【 所定労働時間 】箇所への入力事項 ◆
「設定」シートの【 所定労働時間 】箇所には、
・「始業時間」欄に「所定始業時刻」 ・「終業時間」欄に「所定終業時刻」 ・「休憩時間」欄に「所定休憩時間」を入力して下さい。 |
◆ 「所定労働時間」の自動計算 ◆
なお、上記の入力がなされた場合には、
「設定」シートの【 所定労働時間 】箇所の「所定労働時間」欄では、 「所定終業時刻」から「所定始業時刻」及び「所定休憩時間」を控除した「所定労働時間」が自動計算されます。 |
2、『【 所定労働時間 】箇所への入力 』により行われる自動転記
◆ 「勤怠管理簿」シートへの自動転記 ◆
「設定」シートの【 所定労働時間 】箇所に入力された「所定始業時刻」「所定終業時刻」「所定休憩時間」は、
「勤怠管理簿」シートの「出勤/欠勤」欄 で、「出勤、休日出勤、振替出勤等」の出勤項目が選択された場合に、 「勤怠管理簿」シートの「始業時刻」欄、「終業時刻」欄、「休憩時間(5~22時)」欄に自動転記されるものとなります。 |
Ⅲ-1:「1週間あたりの法定労働時間」の入力
1、「「1週間あたりの法定労働時間」の入力
「設定」シートの【 週単位の時間外労働 】箇所の「1週間あたりの法定労働時間」欄には、
会社に適用される「1週間あたりの法定労働時間」を入力して下さい。 |
なお、「労働基準法」等で定められている「1週間あたりの法定労働時間」には、
・「一般の会社(事業場)」に対して適用される40時間という「法定労働時間」と 2種類の「法定労働時間」がありますので、 |
「1週間あたりの法定労働時間」を入力する場合には、
会社に適用される「1週間あたりの法定労働時間(40時間又は44時間)」をご確認のうえ入力して下さい。 |
◆ 「1週間あたりの法定時間外労働時間」の入力の必要性 ◆
2、『「1週間単位の法定労働時間」欄への入力 』により行われる自動転記
◆ 「集計補助」シートの「1週間単位の法定労働時間」欄への自動転記 ◆
「設定」シートの「1週間あたりの法定労働時間」欄に記載された「法定労働時間」は、
「集計補助」シートの【 Ⅰ:1週間単位での労働時間と時間外労働の集計 】箇所の「1週間単位の法定労働時間」欄に自動転記されます。 |
◆ 「1週間単位の法定労働時間」の入力と転記の仕組み ◆
Ⅲ-2:「前月からの繰越労働時間」の入力
1、「設定」シートの「前月からの繰越労働時間」欄への入力
『 当月の「1週目」』が「前月の給与計算対象期間」と「当月の給与計算対象期間」に跨るような場合には、
(すなわち、『 当月の給与計算対象期間の「初日」』が「1週目の2日目以降」から始まるような場合には、)
「設定」シートの【 週単位の時間外労働 】箇所の「前月からの繰越労働時間」欄に、 「前月から繰り越すことが必要となる労働時間」を入力して下さい。 |
なお、当該『「設定」シートの「前月からの繰越労働時間」欄に入力する時間 』は、
「前月の勤怠管理簿」の「勤怠管理簿」シート右上の「次月への繰越労働時間」欄に自動集計されていますので、 |
上記の入力を行う場合には、
『「前月の勤怠管理簿」の「勤怠管理簿」シート 』を参照し入力して頂ますようお願い致します。 |
◆ 「前月からの繰越労働時間」の入力の必要性 ◆
2、『「前月からの繰越労働時間」欄への入力 』により行われる自動転記
◆ 「補助集計」シートの「労働時間集計」欄への自動転記 ◆
『「設定」シートの「前月からの繰越労働時間」欄に入力された「時間」』は、
「集計補助」シートの【 Ⅰ:1週間単位での労働時間と時間外労働の集計 】箇所の『「1週目」の「前月繰越」欄の「労働時間集計」欄 』に自動転記されます。 |
◆ 「前月からの繰越労働時間」の入力と転記の仕組み ◆
Ⅲ-3:「前月からの繰越時間外労働時間」の入力
1、「設定」シートの「前月からの繰越時間外労働時間」欄への入力
『 当月の「1週目」』が「前月の給与計算対象期間」と「当月の給与計算対象期間」に跨るような場合には、
(すなわち、『 当月の給与計算対象期間の「初日」』が「1週目の2日目以降」から始まるような場合には、)
「設定」シートの【 週単位の時間外労働 】箇所の「前月からの繰越時間外労働」欄に、 『 前月から繰り越すことが必要となる「1日単位の法定時間外労働時間」』を入力して下さい。 |
なお、当該『「設定」シートの「前月からの繰越時間外労働」欄に入力する時間 』は、
「前月の勤怠管理簿」の「勤怠管理簿」シート右上の「次月への繰越時間外労働」欄に自動集計されていますので、 |
上記の入力を行う場合には、
『「前月の勤怠管理簿」の「勤怠管理簿」シート 』を参照し入力して頂ますようお願い致します。 |
◆ 「前月からの繰越時間外労働時間」の入力の必要性 ◆
2、『「前月からの繰越時間外労働時間」欄への入力 』により行われる自動転記
◆ 「補助集計」シートの「日単位時間外労働時間」欄への自動転記 ◆
『「設定」シートの「前月からの繰越時間外労働時間」欄に入力された「時間」』は、
「集計補助」シートの【 Ⅰ:1週間単位での労働時間と時間外労働の集計 】箇所の『「1週目」の「前月繰越」欄の「日単位時間外労働時間」欄 』に自動転記されます。 |
◆ 「前月からの繰越時間外労働時間」の入力と転記の仕組み ◆
Ⅳ:「給与計算対象期間(勤怠時間の集計対象期間)の日数」の入力
1、【 勤怠集計対象日数 】箇所への入力事項
「設定」シートの【 勤怠集計対象日数 】箇所には、
「給与計算対象期間(勤怠時間の集計対象期間)の日数」を入力して下さい。 |
なお、上記の入力にあたっては、
・【 勤怠集計対象日数 】箇所に「 28日~31日 」がリスト表示されますので、 ・『「給与計算対象期間(勤怠時間の集計対象期間)」に適合する日数 』をこの中から選択入力して下さい。 |
2、『【 勤怠集計対象日数 】箇所への入力 』により行われる自動計算・自動表示
◆ 「勤怠管理簿」シートで行われる「最終週の集計計算」への影響 ◆
弊会計事務所が配布させて頂いております『 Excel「勤怠管理簿」』では、
『「1週間単位の法定時間外労働時間」を自動計算することを目的 』に、
「勤怠管理簿」シートにおいて、
自動集計する仕組みを設けておりますが、 |
『 当月の給与計算対象期間における「最終週」』につきましては、
更に『「最終週の初日」から「当該箇所で選択された日」まで 』を対象として、 『 最終週に行われた「労働時間」や「1日単位の法定時間外労働時間」』を自動集計する仕組みを採っております。 |
具体的には、
当該箇所で「28日」が選択された場合には、 『「最終週の初日」から「28日」まで 』を対象として、
当該箇所で「29日」が選択された場合には、 『「最終週の初日」から「29日」まで 』を対象として、
当該箇所で「30日」が選択された場合には、 『「最終週の初日」から「30日」まで 』を対象として、
当該箇所で「31日」が選択された場合には、 『「最終週の初日」から「31日」まで 』を対象として、 |
◆ 「勤怠管理簿」シートでの自動表示 ◆
「設定」シートの【 勤怠集計対象日数 】箇所に「日数」が選択入力された場合には、
『【 勤怠集計対象日数 】箇所で選択された「日数」』に応じて、 『「勤怠管理簿」シートにおける「入力不要行」』に「網掛け」が自動表示されます。 |
「選択した日数」と「網掛け表示」の例示
Ⅴ:「翌月の初日」が「法定休日」に該当するかどうかの選択入力
1、【 翌月の初日が法定休日に該当するかどうか 】箇所への入力事項
「設定」シートの【 翌月の初日が法定休日に該当するかどうか 】箇所には、
『 翌月の給与計算対象期間の「初日」』が
のいずれかを選択入力して頂きますようお願い致します。 |
◆ 「 翌月の初日が法定休日に該当するかどうか 」の入力の必要性 ◆
2、『【 翌月の初日が法定休日に該当するかどうか 】箇所への入力 』により行われる自動計算
当該箇所で『「法定休日」に該当する 』という選択がなされた場合には、
「勤怠管理簿」シートの「給与計算対象期間の最終日」に「24:00以降の労働時間」が記録されると、 当該「最終日の24:00以降の労働時間」は「(最終日の)法定休日労働時間」として自動計算され、 |
他方、当該箇所で『「法定休日」に該当しない 』という選択がなされた場合には、
「勤怠管理簿」シートの「給与計算対象期間の最終日」に「24:00以降の労働時間」が記録されても、 当該「最終日の24:00以降の労働時間」は「(最終日の)通常労働時間(法定休日労働時間以外の労働時間)」として自動計算されることになります。 |
Ⅵ:「各種勤怠」欄の追加入力
1、『「設定」シートの【 各種勤怠 】箇所 』における「初期設定項目」につきまして
「設定」シートでは、
【 出勤/欠勤 】 【 始業 】 【 終業 】 【 法定休日等 】 という 『「勤怠状況を示す項目」を入力する 』ための【 各種勤怠 】箇所を設けておりますが、 |
この「設定」シートの『【 各種勤怠 】箇所に入力した項目 』は、
「勤怠管理簿」シートの『「各種の勤怠」欄 に自動的にリスト表示される項目 』となります。 |
この点、弊会計事務所が配布させて頂いております『 Excel「勤怠管理簿」』では、
「一般的な勤怠管理でよく使用されると思われる項目」を、以下のように予め『「設定」シートの【 各種勤怠 】箇所 』に設定しているため、
【 出勤/欠勤 】箇所 :「出勤」「休日出勤」「振替出勤」「欠勤」「振替休日」「1日有給」「部分有給」 【 始業 】箇所 :「早出」「遅刻」「遅出」 【 始業 】箇所 :「早退」「残業」 【 法定休日等 】箇所 :「法定休日」 |
これら『「設定」シートで「初期設定した項目」』につきましては、
当初から「勤怠管理簿」シートの「出勤/欠勤」欄、「始業」欄、「終業」欄、「法定休日等」欄 にリスト表示されます。 |
2、「各種勤怠」欄への「項目」の追加設定
弊会計事務所が配布させて頂く『 Excel「勤怠管理簿」』では、
上記1でご紹介させて頂きましたように、『「設定」シートの【 各種勤怠 】箇所に「初期設定されている項目」』が、『「勤怠管理簿」シートの「各種勤怠」欄 』にリスト表示されますが、
それぞれの会社で「上記の初期設定項目」以外にも『「勤怠管理」を行う上で把握しておきたい勤怠項目 』がある場合には、
『「設定」シートの【 各種勤怠 】欄 』に『「勤怠管理」を行う上で把握しておきたい勤怠項目 』を追加して頂くことにより、 (「初期設定項目」と同様)『「勤怠管理簿」シートの「各種の勤怠」欄 』に自動的にリスト表示されます。 |
『「追加項目」の設定 』と『「勤怠管理簿」シートでのリスト表示 』の例示
◆ 【 出勤/欠勤 】箇所に項目を追加する場合の注意点 ◆
弊会計事務所が配布させて頂く『 Excel「勤怠管理簿」』では、
「勤怠管理簿」シートの「出勤/欠勤」欄 で、 「出勤」「休日出勤」「振替出勤」など『 その項目名に「出勤」というキーワード 』が含まれている項目が選択された場合には、 「勤怠管理簿」シートにおける「始業時刻」欄、「終業時刻」欄、「休憩時間(5~22時)」欄に、 「所定始業時刻」「所定終業時刻」「所定休憩時間」が自動表示される仕組みを採っております。 |
従いまして、
・「設定」シートの【 出勤/欠勤 】箇所 に「項目を追加する」場合であり、 ・「勤怠管理簿」シートで「その追加項目」が選択された場合に、 |
『「その追加項目」の名称の中 』に「出勤」という単語を含むように設定して頂ますようお願い致します。 |
3、『【 各種勤怠 】箇所への「追加項目の入力」』により行われる自動転記
◆ 「補助集計」シートへの自動転記 ◆
弊会計事務所が配布させて頂いております『 Excel「勤怠管理簿」』では、
「勤怠管理簿」シートの『「各種勤怠」欄 で「選択された項目」』の ・給与計算対象期間における「選択回数」 「集計補助」シートに【 Ⅲ 追加設定項目の集計 】という箇所を設けております。 |
このため、『「設定」シートの【 各種勤怠 】箇所 』に「新たな項目」が追加された場合には、
・当該「追加項目」が『「勤怠管理簿」シートで「選択された回数」』や 「集計補助」シートの【 Ⅲ 追加設定項目の集計 】箇所で自動集計するための準備として、 |
「補助集計」シートの【 Ⅲ 追加設定項目の集計 】箇所 に、 『「設定」シートの【 各種勤怠 】箇所 に「追加入力された項目名」』が自動転記されます。 |
『「追加項目」の設定 』と『「補助集計」シートへの転記 』の例示
税理士事務所・会計事務所からのPOINT
ここでは、弊会計事務所が配布させて頂いております『 Excel「勤怠管理簿」』における
- 『「設定」シートへの入力項目の内容 』及び
- 『「設定」シートへの入力を行うことによりなされる「自動転記・自動計算の内容」』を
ご紹介させて頂いておりますが、
この『「設定」シートに入力される項目 』は、
当該『 Excel「勤怠管理簿」』で『「各種の労働時間」を適切に自動計算するための「前提となる入力事項」』となりますので、
弊会計事務所が配布させて頂いております『 Excel「勤怠管理簿」』をご利用頂く場合には、当該ページを是非一読して頂き、
『「設定」シートに入力すべき項目 』の内容などをご理解していただいた上で、「当該シート」へ「必要事項」をご入力頂ますようお願い致します。
『「所定労働時間(所定始業時刻・所定終業時刻、所定休憩時間)」の入力 』につきまして
上記Ⅱでご紹介させて頂きました『「所定労働時間(所定始業時刻・所定終業時刻、所定休憩時間)」の入力 』は、
『「勤怠管理簿」シートで「勤怠時刻、休憩時間」を自動入力するために必要となる「前提入力事項」』となりますので、
「当該箇所への入力」につきましては、「勤怠管理簿」シートへの入力を行う前に、事前に適切に入力して頂ますようお願い致します。
『「週単位の法定時間外労働時間」の把握に必要となる情報の入力 』について
『「設定」シートの【 週単位の時間外労働 】箇所に入力する項目 』である
- Ⅲ-1: 「1週間あたりの法定労働時間」
- Ⅲ-2: 「前月からの繰越労働時間」
- Ⅲ-3: 「前月からの繰越時間外労働時間」 につきましては、
『「1週間単位の法定時間外労働時間の自動計算」を行うために必要となる「前提入力事項」』となりますので、
「当該箇所への入力」につきましては、(入力の必要がある場合には)必ず行って頂きますようお願い致します。
『「給与計算対象期間(勤怠時間の集計対象期間)の日数」の選択入力 』につきまして
上記Ⅳでご紹介させて頂きました『「給与計算対象期間(勤怠時間の集計対象期間)の日数」の選択入力 』につきましても、
『「最終週」に行われた「労働時間」や「1日単位の法定時間外労働時間」を自動集計するために必要となる「前提入力事項」』となりますので、
「当該箇所への入力」につきましては、必ず行って頂きますようお願い致します。
『「翌月の初日」が「法定休日」に該当するかどうかの選択入力 』について
上記Ⅴでご紹介させて頂きました『「翌月の初日」が「法定休日」に該当するかどうかの選択入力 』につきましても、
「勤怠管理簿」シートで『「最終日」の「法定時間外労働時間・深夜労働時間・法定休日労働時間・法定休日深夜労働時間」を自動計算するために必要となる「前提入力事項」』となるため、
「当該箇所への入力」につきましては、必ず行って頂きますようお願い致します。